外国語をマスターしたいのであれば、やっぱり語学留学でしょう。
「英語話せるんだ、スゴーイ!」
とか。
「ペラペラじゃーん、発音良い〜!」
とか、帰国子女や留学経験のある人に言っちゃってる人。
スゴく無いですよ。
よく考えると当たり前。
日本で育っている私たちが、「日本語上手〜!」と言われている様なものです。
むしろ帰国子女なのに、本来母国語である日本語を違和感なく話してる人が凄い。
カッコイイ!
ご両親素敵!
と、私は思います。
約6年日本とドイツを行ったり来たりしていた私は、完全帰国の後、日本語が結構なポンコツになってました。
例えば、良く覚えているのが「駐車場」という日本語が出てこない。
「車を置く場所」とか、「広い所、いっぱい車がある」とかいう説明文しか出てこない。
「parken(駐車する)するPlatz(場所)みたいな?」
もちろん誰も理解してくれない。
私の周りにはドイツ語を理解する人が一人もいない。
「内閣総理大臣」も出てこなかった。
ある一時帰国の際。
「私が居ないとき、ほら一番上の人。政治の世界の。一気に2人も変わったよね!」
私がそう言うと、頭の回転が早く、かつ私を良く理解してくれている従姉妹は、
「はいはい、内閣総理大臣ね、代わったね〜」
なんて。
彼女は何も気にしていない感じでしたが。
私は、『そうだ、内閣総理大臣だ!』と、頭の中でショックを受けた記憶がある。
当時、あ、今もかな?
英語かぶれ、とか外国語かぶれ、とかいう言葉があって。
例えば留学生が日本に帰り、友達との会話の中で「友達が2 weeks 前に来て一緒にtennis したんだよねー」
発話に英語を入れて、ちゃんとネイティブっぽい系発音する人。
そんな人が結構いて。
「ちょっとアメリカに居たからって英語かぶれしちゃってさ、日本語喋れっつーの」
とか。
「調子に乗って、馬鹿みたい」
などという棘のある言葉を耳にすることがありました。
留学中、日本に帰国しているときに会話絵スクール受付事務のアルバイトをしていたのです。
基本的にええかっこしいの私。
ドイツかぶれと言われたく無い。
馬鹿みたいって言われたく無い。
でも、どうしてもドイツ語変換される言葉を日本語に直していると、間が空いてしまう。
なので、本来お喋りな私は、最初の方は口数が少なく。
数ヶ月後には、「最初とイメージが違う」なんて英会話の先生や生徒さんに言われてました。
そうこうしていると、またドイツに戻るときが来てしまい。
帰ったらまた日本語がポンコツに。
それの繰り返し。
で、ドイツ留学最後の一年は、初めて日本人のグループと仲良くしました。
一番最初にホームステイでお世話になった日本人奥さんに、「ドイツ語を習得したいなら、絶対に日本人と連るんじゃダメ!」と再三言われてたので、それもそうだな、と思い従っていました。
そのお陰で、メキメキドイツ語が上達したと思います。
しかし、ドイツ滞在中にドイツ語オンリーだった為、日本語は退化。
もう最後だし、この後はもう完全帰国だし。
留学を始めた頃18才だった私は24才に。
「Jukiちゃん」から「Jukiさん」に日本語語での呼称が変わり。
そのときの学校では、私が最年長になっていました。
18、19才の子達。大半がスキーの講師の資格を取りに来ていました。
学校が終わって皆でご飯作って、休日には一緒に出かけて。
ビール祭(Oktoberfest)にも行った。
皆で腕を組んで歩いた。
楽しかったー。
長めのドイツ滞在の中で一番楽しかった。
学校と生活はドイツ語。
友人との会話は日本語。
お陰様で、完全帰国直後は日本語ポンコツ扱いされるのが少なくなりました。
成功。
ドイツ語は完璧(に限りなく近く)に。
日本語は母国語なのでもちろん完璧に。
を、目指して現在も日々修練です。
私のように、正味6年程の留学でも第二言語が母国語に影響してしまいます。
そのくらい、現地でその国の言語を学ぶのは成果があるということです。たった1週間でも、1ヶ月でも現地に行けば見違えるように上達します。
新しい生徒さんで、「ドイツに行ったことが無い、今までドイツ語はテレビやラジオで独学した」という方が結構みえます。発音も上手。
感動を覚えます。
お会いして間も無いのに、勝手に誇りに思ってしまいます。
すごいでしょ、私の生徒さん! なんて。自分の手柄でもなんでも無いのに。
これはやっぱり素質あるのかも。
習得したい現地に飛び、その言語を学ぶということは、何よりも近道だと思います。言葉のシャワーはー浴びてナンボです。
手っ取り早く外国語をマスターしたいのであれば、留学。
生活が掛かってると思えば、人はどんな辛い状況でも乗り越えようと努力します。
私も色々あったな…(遠い目)
最期に、留学先の学校はネットで探すのも良いですが、私個人的にはちゃんと取材をし製本出版された本で探すのが良いと思います。
出版社がリサーチをし、掲載しているということは、それなりに保障されていると思っていいでしょう。
語学留学をお陰でお考えの方、私は絶対に引き止めません。
いってらっしゃい!