ドイツで一番長くお世話になったホームステイ先の奥さんが、私が滞在中にホメオパシーで開業しました。自宅に看板を掲げたのです。
当時の私(約18年前)はもちろんそんな単語聞いたことが無く。
ホメウェ? なんじゃ、そりゃ。みたいな。
まぁ、西洋の漢方医みたいなものかな、と思ってました。
小さくて白い粒を何個か口にするのです。
今ググってみましたが、ドイツの医師が確立した医療法だそうです。
「ホメオパシーでは症状を抑圧するのではなく、症状を出し切れるように後押しします。そうして初めて心身ともに健康になると考えます。 私達の心や細胞が抱える不自然なパターンを解放し、真の自分を取り戻し本来の自分を生きることができるようになる自然療法、それがホメオパシーです。」
とありました。
なんかワクチン的な?予防接種で免疫をつける感じ?
そうとは違うような。だって、ワクチン接種に異を唱えています。
例えば、頭痛が酷いとき、近代西洋医学では頭痛を和らげる薬が処方されます。
それに対してホメオパシーは、この頭痛に対し、頭痛を起こさせる作用がある薬草などをとにかく非常に薄め、活性化して投与するそうです。物質的な悪影響も無く、その情報パターンだけを体に与えることで、 体がなんとか治そうとして自己治癒力を触発させるのだそう。
つまり、痛みに蓋をして体を誤魔化すのは良くない、という考えなのでしょうか。
体に悪影響を与えない、自然で安全な医療。
詳しくは「ホメオパス」や、「ホメオパシー」で検索してみてください。
私、約6年のオーストリア・ドイツ滞在で一度胃腸炎にかかり、「あー、私はドイツで死ぬのか‥」と齢21で人生の終わりを感じましたが、それ以外はすごぶる健康体でありました。
しかし、生理痛が酷かった。
高校生になってから酷くなり、嘔吐、発熱、夜眠れぬほどの腹痛の為、学校の担任やバイト先の上司に、前もって伝えなくていけないほど。
なので、留学先には鎮痛剤が必須で。
帰国するたびにロキソニンやボルタレンを処方して貰いました。
ロキソニンは今は薬局で購入できるのでとっても楽。
当時、現在もですが、はっきり言って私はロキソニン依存症かもしれません。
常にカバンの中に携帯しています。
でも。
今思うと。
奥さんのホメオパシーをちゃんと信じていれば良かったのでは、と思うことがあります。
開業したての奥さんは、無償で私の生理痛を和らげる薬を処方してくれてたのです。
「処方中は日本から持ってきた鎮痛剤は絶対飲んではダメよ」
と言われてたにも関わらず、ロキソニンを飲んでいました。
だって、その効力は過去何年も身に染みていたから。
この鎮痛時を飲めば、どんな痛みだって30分とかからずに無くなるから。
そのまま24才の時にの完全帰国。
その22年後、ある生徒さんに「ホメオパシーに興味があって」って言われるまで忘れてました。
そのときに、ドイツで私が調子悪くなったときにいつも奥さんが、一生懸命私の話を聞いてくれていたことを思い出しました。
ホメオパシーは肉体的なことだけで無く、精神的な症状も自己治癒力に働きかけ緩和することができるそうです。
不安を和らげたり、緊張をほぐしたり。
おもらしが治らない小学生が母親と共に、奥さんのところに訪れていたのも覚えています。
「自然」、「治癒力に任す」。
それって理想だよね。
来年、時間とお金に余裕ができたら勉強しに行くかな。
少し年の離れたお姉さんのような、ものすごく年の近いお母さんのような、優しくて穏やかで、ときにはちゃんと叱ってくれた奥さんを思い出しました。
彼女はホメオパスに向いてる。うん。
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