語学講師 の選び方

何か外国語を習いたいなと思ったとき、貴方は何を基準にして教室や先生を選びますか?
人それぞれですが、第一条件があると思います。

例えば、レッスン料。これは大事。
無理をして自分に合った予算を超えてしまうと必ずしわ寄せが来ます。せっかく慣れて楽しくなっててきたのに、通えなくなってしまう、など。

それから、やっぱり語学を習うならネイティブでしょ!とか。これも大事。
言語を学ぶということは、その国の文化を学ぶということです。生まれた時からその国の文化に身を置いているネイティブの講師は、その存在自体が学びの対象なのです。

私は大学の卒業論文で、ネイティブ講師と日本人講師を比較研究したのですが、やはりネイティブ講師は初学者から上級まで大人気。
日本人講師は、学習者と同じバックグラウンドを持つので、初学者には人気がありましたが、上級になるにつれて必要性が薄れていくような。

でもそれは当たり前かもしれません。だって、私たち日本人講師は先生と言うより、先輩であるからです。その言語を先に学んで身につけたという語学学習の先輩なのです。
なので、学習者は講師と同じ時間、同じ内容を学ぶに連れて追いついてしまう。そうなると必然的にもう習うことがなくなってきます。

では、日本人講師はもう自分の役割を自覚して、今まで培ってきた知識や技術、経験を繰り返し、初級者の後輩に伝えていけばいいのでしょうか。

私はそうは思いません。
仮にも先生と呼ばれるからには、常に先に進まなくてはいけません。語学の先輩ならばずっと先輩で居続けるのです。後輩が追いつけない程ずっと勉強や研究をし続けて、永遠の先輩になることが日本人講師にとって大切なことだと思います。

日本人講師は、学習者と同じ文化に身を置いているので、学習者の気持ち、解りにくい文法の説明、壁にあたった時のコツなど、自身の経験に基づいて理解し、共感し、アドバイスをくれます。

もし、貴方が日本人講師を選ぶなら、ただの先輩ではなく、先生になろうとしている人を選んでください。目的の国の言語を常に研究し続けている人を選んでください。その講師はきっと貴方の良きパートナーとなるでしょう。

そして、その存在自体が先生であるネイティヴ講師を選ぶときは、日本が好きという気持ちを持っている人をお勧めします。だって片思いはこの先上手く行かないでしょ?

私は英会話学校の受付事務をしていたことがあるのですが、16年日本に住んでいて日本語が全く話せないというネイティブ講師を知っています。でもいわゆるイケメンです。もちろん、殆どの講師は日本に興味があって日本で働いている人なのですが、実は日本に興味がない人もいます。彼らの言い分はこうです。

「そもそも、自分は英会話講師なんだから日本語は必要としないし、生徒も日本語を話すことを自分に求めてないよ」
とか、
「日本って結構英語通じるから、英語でいいと思うよ」
とかとか。

ふむ。なるほど、日本って結構英語通じるのか。

でも生徒さんたちは、先生に日本語を話すことを求めてなくても、自分を理解して欲しいと思ってるんじゃない?
言語と文化は切っても切れない関係にあります。日本語を理解しないということは、日本を理解しません、と言っているようなものです。

なので、学習者が何を理解できていないか分からない、何度教えても出来ない、曖昧な返事や笑顔に困惑してしまう、ということがしばしば起こるのです。

例え日本語が出来ない先生でも、日本を理解しようとしている人、少しずつでも日本語を覚えようと努力しているネイティブ講師を選んで下さい。その講師もきっと貴方の良きパートナーとなるでしょう。両想いって良いですよ。

駄菓子菓子。(だが、しかし)

最も重要なのは、講師との相性です。
私は、体験レッスンなどで顔を合わした瞬間に、その方が私の教室に入ってくださるかどうかが分かります。

生徒さんは講師を選べます。なので貴方に合った先生を十分に吟味することをお勧めします。第一条件をクリアした後は、体験レッスンを受けまくってください。
体験レッスンを受けたし、まっいいか、なんて妥協はお勧めしません。
プロの講師なら、指導技術などどの先生も身に付けています。
重要なのは講師のキャラクターなのです。話すスピード、声の大きさ、表情や身振り手振りなどが自分に心地いいものなのか、そこを良く観察するのです。

貴方にあった講師が見つかると良いですね。

2015/10/18書
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